人がゴミと言ったらゴミ!
そもそもゴミって何なのでしょうか?「もう着ない服」「食べ終わったお菓子の袋」「壊れたおもちゃ」など挙げていったらキリがありません。まず、もっと広い意味でゴミについて考えてみましょう。
当たり前のことですが、ゴミは元々ゴミだった訳ではありません。どんなゴミも最初は何かに使われる目的があり役割を持ったモノだったはずです。その目的や役割を終えた瞬間、モノはゴミに変わります。ですが、役割を終えたかどうかを判断するのはいつだって人間です。つまり、人の気持ちひとつで「モノ」から「ゴミ」に変わるのです。
「気持ちひとつでゴミになる」、ということについて極端な例で考えてみましょう。例えば「爪」や「髪の毛」など、体についている間はゴミではありません。しかし、伸びた爪や髪の毛を切るとそれらは途端にゴミに変わります。中には、切ってしまった髪の毛を見て(それまでは自分の頭についていたにも関わらず)、「気持ち悪い」と考える人もいます。
もちろん、爪や髪の毛は極端な例ですが、お店で売っているモノも気持ちひとつでゴミになってしまいます。「新しい洋服を買ったけど似合わなかった」「お菓子を買ったけどあまり美味しくなかった」。そう思った途端、新しい洋服でもお菓子でも「いらないモノ」、つまりゴミになってしまうのです。
おそらく多くの人が、洋服やお菓子はもったいないからと他人にあげたり、リサイクルストアに売ったり、ちょっと無理をしてでも食べたりしているかと思います。エコを目指す現代では、「他に必要な人がいるかもしれない」「別の使い道があるかもしれない」と考えるのはとても大事なことなのです。
「ゴミ」が人の気持ち一つで生まれるものなら、「エコ」は人の気持ちにかかっていると言っても言い過ぎではありません。でも、人の気持ちはそれほど単純でしょうか?例えば切った髪の毛でも、気持ち次第ではゴミでなくなると言われたらどうでしょう。「毛皮のコートを買う前に自分の髪の毛を使えばいいのでは?」と言われても困ってしまうでしょう。
同じく気持ちの問題で、「他の人が一度でも着たものは着たくない」と思う人もいれば、「自分が一度着たものを他人に着て欲しくない」、と考える人がいてもおかしくありません。
モノを大事にすることは大切な考え方ですが、人の気持ちにまで足を踏み入れることは誰にも出来ません。ゴミと人の気持ちが密接に関わっている以上、簡単に「エコ」を叫ぶのも考えものです。
