科学の力で解決すれば

では、私達にとって理想の社会とはどんなものでしょう。実現可能かどうかを抜きにして、わがままを全て叶えた社会を考えてみましょう。

まず、いつも新しい服を着て美味しいものを好きなだけ食べます。移動は快適にしたいのでマイカーが使用します。家は大きく明るく、家具や家電は常に最新式です。夏は涼しく、冬は暖かく保たれています。毎日お風呂に入って心地よく眠りにつきます。

街にはゴミ一つありません。どこも綺麗で嫌な臭いは全くしません。街から少し出てみると美しい自然が溢れています。動植物がいきいきと暮らしており、人間と共生しています。地球はどんな生物にとっても住みやすく、いつまでも美しい星のままです。

つまり、私たちの理想の社会は完全に快適でありながら、自然を壊すことも環境を汚すこともない社会です。

しかし、このようなことがあり得るでしょうか?

実際の私たちの社会では、ゴミがあるばっかりに、資源が限られているばっかりに、このような理想の社会を実現するには程遠い問題を抱えています。

リサイクルをするとしても、資源を完全に元通りかそれ以上の価値がある物質に再生する技術、それもあまりお金をかけないで再生する技術を開発しない限りゴミはなくなりません。これは不老不死の薬を作るのと同じくらい難しいことです。

また、モノを動かしたり温めたりするエネルギーは資源に変わる何かを考えなければなりません。エネルギーを使っても空気を汚すことなく、どんな場面でも十分な力を発揮し、やはりお金がかからず、決して危険なこと(爆発など)は起り得ないエネルギーを開発しなければなりません。

まるで夢のような話しですが、これはこれで問題があります。モノは無限に再生を繰り返し、石油のように使えば環境を汚す資源、木のように環境を綺麗に保つ資源は使わなくても良くなります。

こうなると、私たち人間はどうなるでしょうか?

おそらく、モノを大事に扱わなくなってしまうと思います。モノを大事に扱わないということは、そのモノの価値がなくなるということです。モノには限りがあるからこそ大事なのです。

これは地球自体にも同じことが言えます。「かけがえのない地球」という言葉の意味をもっとしっかり考えておかなければなりません。そうしなければ、きっと未来の地球はモノで満たされた虚しい社会になってしまうでしょう。

エコ社会の矛盾
今ひとりひとりに出来ること

協賛企業